サステナビリティ

地域と共に歩み、新しい時代を切り拓く『シヅカ洋菓子店』特別インタビュー

お取り寄せ編集部
2023/07/13
地域と共に歩み、新しい時代を切り拓く『シヅカ洋菓子店』特別インタビュー
東京・三田の住宅街に本店を構える『シヅカ洋菓子店』がオープンしたのは、まさにコロナ禍真っ只中の2021年3月。オープンと同時に口コミで瞬く間に話題となり、今では行列が絶えない人気店です。婦人画報のお取り寄せとの出会いは、クッキーには目がないバイヤーがオープン当初から『シヅカ洋菓子店』のいちファンだったことがきっかけ。どうしてもこの味をお客様にも広めたいという熱い想いで何度も猛アタックした末、ついに、昨年の2022年11月に婦人画報のお取り寄せに初登場いたしました。
 
いつでも、何度でも食べたいベーシックなおいしさ
シヅカ洋菓子店 No.34 Spring biscuits 6種 5,983円(税込) 
※こちらの商品は2024年4月17日(水)17時より発売いたします。
シンプルなデザインの缶に詰まった6種類のビスケット。口にするとザクっとした食感が心地よく、穏やかな甘さと香ばしさ、そしてバターの芳しい風味が口に広がります。環境への負荷が少ない国産の原料を使い、味や食感、大きさや厚みにまでこだわったビスケットは、ザクザクと噛み締めるほどにじんわりおいしく、体にすっと馴染みます。今回のスプリング缶は、定番の「ハニービスケット」「ダブルカカオ」「全粒粉」と、春限定の「グリーンティー」「ストロベリージャムサンド」「ヘーゼルナッツ」の詰め合わせ素材の良さを生かしたナチュラルな味が魅力です。
 

シヅカ洋菓子店代表
栗原 代奈さん インタビュー


『シヅカ洋菓子店』 を始めたきっかけとは?

栗原様:お店をオープンしようと思ったきっかけは、実はコロナ禍の心境の変化でした。世界的にコロナが流行し、初めて経済も人流も止まったとき、海がきれいになったり空気がきれいになったりと、自然界に良い影響があったというニュースを耳にして衝撃を受けました。これがきっかけで自身の仕事や生活を見直し、なるべく環境や人に配慮したお店を自分で立ち上げようと思い立ち、実はわずか半年でお店の準備を進めました。
 
 

2021年3月オープン当時の様子

栗原様:当時はまだまだコロナ禍真っ只中で、オープン当日も緊急事態宣言が発令されていました。タイミングは最悪だと思ったのですが、逆に外出できない分、自宅から歩いて行ける範囲内で楽しむ地元の方々が多く、オープン当日からたくさんのお客様が来店してくださいました。想像とは真逆の現象が起きたので、当時はとても驚きましたね。 

お店を立ち上げる前と後のギャップ

栗原様:お店を立ち上げてから一番大変だったことは、持続可能な労働環境をつくることでした。ご存じの方も多いと思いますが、一般的なパティシエさんの労働環境は、開店前の朝の勤務があったり、夜中に仕込みが必要だったり、繁忙期には休みがないことも多々あります。もちろんガッツがあって長時間お菓子作りができるパティシエさんもたくさんいらっしゃいます。一方で、続けたくても体力的に続けることが難しいパティシエさんも少なくありません
 

 
栗原様:だからこそ労働環境の改善が必要だと思い、シヅカ洋菓子店では商品の構成比を主流の「生菓子8割、焼き菓子2割」から真逆の「生菓子2割、焼き菓子8割」にすることを決めました。私自身がパティシエではなく、パティシエの皆にお菓子を作ってもらう立場なので、パティシエがいなければお店の継続すらできません。だからこそ、労働環境を整えることを常に大事にしています

なぜ、本店を東京・三田に?


 
栗原様:実は、お店の場所を決める前に三田へ行ったときに、街を歩いているとたくさんの子どもを見かけたのです。後に調べてみると、三田は保育園の数がものすごく多く、待機児童ゼロの街だということを知りました。当初から自分で立ち上げるお店は、子どもが一人で来ても安心できる場所にしたかったので、大通りのたくさん車の通るところというよりは車通りも少ない住宅街にお店を建てたいと思っていました。なので、三田の街に出会った時、お菓子が売れるか売れないは関係なくこの場所にしようと決めました。

未来の子供たちにつなぐ、住み続けられるまちづくりとは?

栗原様:三田の本店は築65年の木造住宅で、昔は修理工場のガレージだったのです。持ち主の方やリフォームをお願いした近所の方にここにお菓子屋さんをつくると伝えたときは、皆口をそろえて「こんなところでは難しいよ」と批判の声の方が多くありました。でも、完成が近づくにつれて綺麗に生まれ変わっていく建物を見て、地元の方々がとても喜んでくれて。今まで皆さんが大切にされてきた土地に、新たな風を吹き込むことができたような気がして嬉しかったですね。オープンして2日目には、向かいのマンションに住む子どもが、ベランダからお母さんに見守られながら一人で買い物に来てくれて。その時はもう、本当に胸がいっぱいになりました!

お菓子の素材は国産素材にこだわる理由


 

栗原様:国産素材にこだわる理由は。もちろん、運輸にかかるCO2削減の観点から、国内の食材を選ぶことで輸入品よりも圧倒的にCO2の排出量を抑えられるという点も大きいです。私は環境問題への取り組みはいろいろな答えがあると思っています。正しい答えは存在しないのでは?とも思います。ただ、シヅカ洋菓子店が作っているものに関しては、どういうものを使っていて、なぜそれを選択しているかをお客様に伝えられるようにしています。

サステナブルな取り組みには優先順位をつけることが必要?

栗原様:シヅカ洋菓子店のお菓子の中にはあえて一つずつ個包装でパッケージしているものがあります。世間一般にはプラスチックは悪とされることも多い印象ですが、個包装にすることで賞味期限を長くするメリットも忘れてはいけません。私たちのお菓子は、保存料を入れているわけではないため1日でも賞味期限を長くして食べてもらうことが、フードロスの問題を解決するためにも大切だと考えています。
 

栗原様:また、実店舗やオンラインショップの商品でも私たちの商品には「手提げ袋」が付いています。環境に配慮したお店なら「手提げ袋」をつけるべきではないという意見もあります。しかし、せっかくお店へ足を運んでくださったお客様やギフト用にも使っていただくことを考えたら、手提げ袋を”つけない”という選択はありませんでした。だからこそ使用する包装紙だけでも環境に配慮した資材にできないかと自分で調べ、FSC認証(※)を取得している紙を採用することに決めました。お菓子の原材料はもちろん、包装についてもすべて、自分たちが理解して納得し、優先順位をつけて選択していくことを大切にしていきたいです。
 

※FSC認証:環境や経済などに配慮して「適切な森林管理」を認証する国際的な制度です。

今後将来の展望とは


 
栗原様:今は農家さんたちを訪問させていただく側ですが、ゆくゆくはシヅカ洋菓子店のスタッフ自身も第1次産業にも携わり、原材料となる食材を育て、お菓子を作り、販売する、という全行程に携われるような仕組みを作りたいです。そして、どの行程に対してもお互いを尊敬し合えるようなお菓子屋さんを目指していきたいです。そのためには、先ずは社員がなるべく長く働ける、そして働きやすい労働環境作りが重要だと思っています。

お取り寄せ編集部が『シヅカ洋菓子店』を取り上げた思い​

今回は『シヅカ洋菓子店』の魅力を少しでも多くの方に知っていただきたいという思いから、インタビュー記事を公開させていただきました。お店のコンセプトにもある通り、環境にも人にも配慮したお店を作るために、ひとつひとつの課題と丁寧に向き合っている姿がとても印象的でした。その姿はまさに、お菓子屋さんの新時代を作り出しているような存在。私たち婦人画報のお取り寄せ編集部も、その想いやお取組み内容をさらに広めていけるよう、一緒に発信していけたらと考えています。
 
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