その京の和菓子でも、本当にいつも、素敵だな~と思うのは末富さんの生菓子。
まさに、季節を表現する日本を代表する文化の一つだと思います。
七夕
節分の鬼
梅
最近では海外の方も、和菓子ラバーが増えているそうで、お抹茶と和菓子を楽しまれる方も増えてきております。
昔は、あんこは小豆に砂糖を入れて煮たものだと説明すると、え~~???という反応でしたが、今ではすっかり世界の、"WAGASHI " になっていて、なんだか嬉しいですね。
そのお菓子の素晴らしさは勿論ですが、末富さんのブルーの包装紙は、本当に素敵で世の中に素敵な包装誌は数あれど、格段の美しさだと思います。
末富さんのロゴマークの扇子や、桜、柳、いちょうなど季節の意匠があしらわれた包装紙は、戦後まもなく末富2代目山口竹次郎氏が新しい包装紙の意匠を日本画の池田遥邨画伯にお願いしたことがはじまりだそうです。
日本がまだ、包装紙にデザイン性を求めていなかった時代に、この色目とデザインにこだわり、作られたのがこの包装紙なのです。
”派手すぎず斬新であること、意匠にはいろいろな要素を加えながらも見た目がスッキリしていて上品であること、そして何よりも「洋風」ではなく「和」であることが大切でした。
なぜなら、「京菓子」を包むための包装紙であったからです。”
と説明にはあります。
今見ても、品格を感じるのは、当時何度も試行錯誤を重ね出来上がったものだからなのだと思います。
きっと、この先何年後にみても、その印象が変わることはないでしょう。
この包装紙を日常的に使うもので、何か作りたい。。という思いからはじまった今回の企画。
早速末富さんに御相談し、京都と日常使いというキーワードから、そして、この素敵なブルーという色を活かせる物、ということから、扇子を作ってみようとなりました。
そして、京都の扇子といえば、宮脇賣扇庵 さん。こちらに制作をお願いすることに。
沢山の試作品を作ってくださいまして、出来上がったのがこちら。
本当に素敵な仕上がりに、スタッフ一同感動!大満足です。
そろそろ扇子が必需品の季節が到来ですね。
このブルーの涼しげな扇子を夏のファッションのアクセントに如何ですか?
そして、母の日のギフトにも選んで頂ければとの思いから、箱も末富さんの包装紙柄で、お揃いに。こちらもまた素敵な仕上がりになりました。