今回も「婦人画報」編集部Tによる、ゲスト投稿をご紹介します。
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京都・堺町と東洞院に2軒の店を構える「じき宮ざわ」。看板メニューの「焼き胡麻豆腐」は2011年7月に「婦人画報のおかいもの」に初登場、以来、お惣菜ランキングで不動の1位をキープし続けています。
このたび、なんと、その「じき宮ざわ」さんの待望のおせちが完成!! ということで、婦人画報編集部グルメ班の私も、さっそく試食をさせていただきました。
今回、ご主人の宮澤政人さんが、「婦人画報のおかいもの」のために特別にご用意くださったのは、「喜心」(二段重)と「大心」(三段重)の2種類。「喜心」、「大心」とは、ともに、禅宗の教えにちなんだ言葉で、「喜心」は喜びや感謝、「大心」は大海のような広い心を表すとのこと。さすが、茶心のある宮澤さんならではの命名。
二段重「喜心」には、京都らしい甘鯛柚庵焼やくるみ松風から、氷見牛のローストビーフ、スモークした帆立、水あめで松の実を細工した姫松笠など……、数えてみると37品目も入っており、充実した内容。そして、さらに、宮澤さん特製のからすみで和えたいかの昆布〆めや、鮑の生姜煮までがじつに贅沢に盛り込まれています。鮑はふっくら、もっちりとした歯ごたえ、食感で、お店でいただいているそのままの味。
帆立スモーク
甘鯛柚庵焼
くるみ松風
いか昆布〆からすみ和え
つやつやの黒豆蜜煮
いくら醤油漬は陶器にぎっしり
三段重の「大心」の目玉は、なんといっても、「じき宮ざわ」の名物「自家製からすみ」。
自家製からすみの入った「大心」の壱の重
鮨好きで、いろんなお店で自家製からすみをいただいていますが、このしっとりと濃厚なお味は、ほかでは食べられない一品。こちらには、さらに、金山寺味噌鶏レバーテリーヌ、若桃蜜煮なども含まれ、宮澤さんならではの品目が目白押しなのも嬉しいかぎり。
さて、これにどんなお酒を合わせようかな……、などと、早くもこのおせちをメインとした場合の元旦の食卓を、あれこれと思いめぐらせてしまいました。
グルメ
実食レポート「じき宮ざわ」監修オリジナルおせち
M. SATO
2015/11/10