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料理写真に魅せられて

W. SAKAI
2019/07/17
料理写真に魅せられて

懐かしいものから新しいものまでいろいろと


昔から、海外のレシピ本やELLE gourmetの前身、ELLE A TABLEなどの料理写真が大好きで、家にたくさん集めていました。
食べ物の美しい仕上がり、使われている食器やクロスやカトラリー、光の美しい入り具合、何よりも写真全体の空気感、何度もページをめくっては眺めて、、をくりかえし、ボロボロになっている本も多数。
そんな写真に憧れて、お菓子や料理を作っては、自分で写真を撮ってという日々を過ごしてきました。

そもそも、おいしさは五感(味覚、視覚、聴覚、触覚、嗅覚)と局所的感覚(温かい、冷たい、など)から感じるといわれていますが、その中でも80%を占めているのが、実は視覚。
さらに、その視覚的環境の中でも重要視されているのは、食器や小物以上に、その「食空間の景色」で、全体の70%近く占めているそう。
昔通ったテーブルコーディネイトの学校で習ったから、これは間違いないはず!

お取り寄せ冊子の撮影にも何度かお邪魔しましたが、撮影された写真を見ていると、今からお客様におもてなしをするところ、、、だったり、おいしそうなランチタイムが始まるところ、、、だったり、そこから感じる「気配」にぐっと魅せられてしまいます。

わたし自身は料理写真が「スキ」なだけで全くの素人ですが、写真を撮るときにいくつか大切にしていることがあるので、今日はちょっとご紹介。


トマトケチャップの材料の野菜と一緒に



まずは、撮るものをよく調べて
買ったものだったら、材料だったり、産地だったり、パティスリーの歴史だったり。
自分で作ったものだったら、作ったエピソード、食べるときのイメージなど。

 


カンカン弁当の撮影時の落書き



次に、なんとなく構図を考えてみる
このファーストインプレッションは結構大切で、ぱっと頭に思い描いたら、色鉛筆でさっと描いてみる。
こどもの落書き程度でOK。

 


ティージュのリキッドティーをジュレに



そして、光をうまくとりこんで
以前、編集担当の方にちらりと伺ったのですが、光をうまくあやつれるとイイ写真が撮れるそう。
これがなかなか難しい。。
海外の写真がステキなのは、光や空気が違うからだとおっしゃっていたのを覚えています。

 


レモンのスコーンに、レモンカードがとろーっと



最後に、全体の空間の景色を再確認しながら、ちょっとドラマティックに
全体のバランスを見ながら、動きを入れた写真もステキ。
俯瞰だったり、斜俯瞰だったり、いろんなパターンをパチリパチリと。

 

こんなかんじで、いつも気ままに撮影しています。

人をひきつける写真というのは、美しい仕上がりだけでなく、その奥にある被写体のドラマだったり、その空間の景色だったり、ひいては、その撮影している現場の雰囲気まで感じ取れそうなものなのかなと。

そんな写真をわたしも撮れるように、日々お取り寄せ冊子をじっくり眺めて学んでいきたい、今日このごろです。

 

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