婦人画報のお取り寄せで、『カフェタナカ』のお取り扱いを開始してからなんと11年目。独自の喫茶文化が根付く名古屋で、老舗珈琲店に生まれ育った田中千尋さん(カフェタナカ代表)は、「父のコーヒーに合うフランス菓子を作りたい」とパリでお菓子作りを学び、地元名古屋に『カフェタナカ』を立ち上げました。スイーツ好き垂涎もののクッキー缶「レガル・ド・チヒロ」シリーズは、発売するたびに即完売となってしまう大人気の品。本格的なフランス菓子に、パティシエの独創的なエッセンスが加わり、味わい、食感、香りすべてにおいて個性が光ります。
サントメ島と沖縄の2つの島を感じてほしい。素材を活かした特別なジェラート缶
カフェタナカ ビジュー・ド・グラッセ サントメ~リュウキュウ 4,968円(税込)
サントメ島のカカオと日本の食材でスイーツを作る『カフェタナカ』のシリーズ企画。カフェタナカの60周年に合わせて、サントメ島で丁寧に作られた「カカオ」と沖縄・小浜島の「黒糖」を使った「ビジュー・ド・グラッセ サントメ~リュウキュウ」というジェラート缶を発売します。
今回は、サントメ島のカカオと沖縄・小浜島に対する田中千尋さんの想いをインタビューにてお伺いしました。
カフェタナカ代表
田中千尋さんインタビュー
~目次~
1.サントメ島のカカオとは?
2.「サントメ島」の農園支援をすると決断した理由
3.今回のジェラート缶に小浜島の黒糖を使用した経緯とは?
4.『カフェタナカ』創業60周年を迎えるにあたって
サントメ島のカカオとは?
田中さん:カフェタナカはオープン当初から、できるだけお菓子の素材の原産地へ足を運ぶようにしています。ただ、パティシエにとってチョコレートは必要不可欠な存在でありながらも、カカオの生産地は危険な地帯が多い。訪問したくてもできない、そんな状況が何年も続いていました。そんな時、当時カカオの生産地としても歴史的背景をもつエクアドルで、すでにフェアトレード(※1)の活動を行っていたカオカ社(※2)との出会いがありました。それをきっかけに、2007年に念願だったカカオ農園へ訪問することができました。
※1 発展途上国で作られた作物や製品を適正価格で継続的に取引することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す公平な貿易のしくみ
※2 フランスのオーガニックチョコレート会社
田中さん:その後、カカオの生産地を数々訪れカカオの歴史を学ぶにつれて、カカオがアフリカに入ってくる最初の島が「サントメ島」という背景を知りました。そして、私自身がサントメカカオの味がもともと好きだったこともあり、2019年に長年の夢であったサントメ島に自社カカオ農園を開園しました。
「サントメ島」の農園支援をすると決断した理由
今回のジェラート缶に小浜島の黒糖を使用した経緯とは?
(サトウキビを絞る様子。サトウキビの搾りカスは機械の燃料に使用される。)
『カフェタナカ』創業60周年を迎えるにあたって
田中さん:創業60年を振り返ると、60年のうち30年がコーヒー、次の30年がお菓子、と続いてきたので、100年愛されるお店を目指していきたいです。だからこそ次の30年のために何ができるのかが日々の課題でもあり、引き続き私たちもできることから取り組んで行きたいと思っています。お客様にもお菓子の向こう側を知ってもらった上で、カフェタナカを選んでいただけたら嬉しいです。
お取り寄せ編集部が『カフェタナカ』を取り上げた想い
『カフェタナカ』のお取り扱いを始めて早11年。当時からサステナブルの先駆けと言ってもいいほど、様々な活動にチャレンジされていましたが、この活動に反響があったのはここ数年のことだそうです。今回千尋シェフに改めてお話を伺い、真摯に持続可能なお菓子作りを長年続けていらっしゃることが、結果として多くのファンの心を掴んではなさない理由の一つであると感じました。今回創業60周年を機にこのような貴重なインタビューをさせていただけることに感謝するとともに、私たちお取り寄せも今後お客様にブランド様の想いやお取組みの内容をさらに広めていけるよう、一緒に発信していけたらと考えています。