日本の地方食材を、世界の★★★に
須賀洋介のSUGA TA VIE【第22回 鹿児島】
SUGALABOの須賀シェフが、厨房を離れて、旅に出ます。地方に埋もれた食材が、いつか世界で評価され、あらたなスターが誕生するように。
そして、みんなが地方へ旅をし、旅がTA VIE(あなたのスタイル)となるきっかけとなるように。そんな思いで、日本各地を回ります。
鹿児島の旅で須賀さんが出会ったのは、落花生ゆかりの地らしい風味豊かで香ばしく、素朴な味わいの豆菓子です。
鹿児島弁で落花生は「だっきしょ」。昔から落花生の産地だったことから、やはり大産地の千葉と同様にゆでて食べる習慣が残っています。
また落花生以外の豆の産地でもあり、古くから豆を使った料理や菓子が庶民の間で嗜まれてきました。
おつまみなどで親しまれてきた豆菓子を60年以上製造販売してきた「大阪屋製菓」。
こちらを継ぐ水野貴之さんが奥様の希さんとともに2007年に始めたポップアップブランドが「Beans Nuts」です。
豆菓子本来の製法では、焙煎した豆の回りに、満遍なく寒梅粉(米粉)をつけ、その上に味つけの層を重ねていきますが、この製法をベースに、各地から届く豆とナッツにさまざまなフレーバーをつけていきます。
焙煎した豆に溶かした黒糖を絡ませて、仕上がった製品を目視でチェック。
「ナッツの味が強いけれど、何層もコーティングがあるので咀嚼していくうちに味を楽しめるようにできています」とシェフの成田さん。
現在は常時20種類以上のフレーバーを揃え、ひと箱のセットでさまざまな味を楽しむことができるようになりました。
婦人画報8月号(2018年7月1日発売)では、第22回 鹿児島の旅を掲載しています。鹿児島ならではの食材を取材したSUGA TA VIEは、本誌をご覧ください。
また、旅の様子はinstagramでも更新中。ハッシュタグ#sugatavie で検索してください。