日本の地方食材を、世界の★★★に
須賀洋介のSUGA TA VIE【第17回 佐賀・有明海】
SUGALABOの須賀シェフが、厨房を離れて、旅に出ます。
地方に埋もれた食材が、いつか世界で評価され、あらたなスターが誕生するように。
そして、みんなが地方へ旅をし、旅がTA VIE(あなたのスタイル)となるきっかけとなるように。
そんな思いで、日本各地を回ります。
佐賀の旅で須賀さんが出会ったのは、マーガレットの花を模した、
見た目の可愛らしさに癒される焼き菓子「マーガレット・ダ・マンド」です。
長崎街道沿いの「北島」の創業は1696(元禄9)年。
北島には数々の焼き菓子の名品がありますが、注目すべきは「マーガレット・ダ・マンド」。
小麦粉をできるだけ控え、アーモンド粉をふんだんに使って焼き上げたケーキは、
コニャックで香り付けをした、大人向けのお菓子になっています。
2人の熟練の職人が、生地作りから焼成まで一貫して担当。
オーブンで1時間以上かけて、ゆっくりと生地を焼き上げます。
このケーキ作りに欠かせないアルミの鋳型は、40年もの間、大切に使われ続けていて、そのため一日の生産数も限られている、貴重なお菓子です。
焼き上がりを前に、「香りがいい。まさにアーモンド・カステラ」という須賀さん。
見た目からは想像がつかないほどアーモンドの香りが芳ばしく、甘さは控えめで、
さっくりとした口当たりに仕上がっています。
婦人画報4月号(2018年3月1日発売)では、第17回の佐賀の旅を掲載しています。
有明海の豊かさを取材したSUGA TA VIEは、本誌をご覧ください。
また、旅の様子はinstagramでも更新中。ハッシュタグ#sugatavie で検索してください。