Fujingaho Gallery 婦人画報ギャラリー
毎回アーティストにフォーカスし、作品をご紹介しているFujingaho Gallery。
今回は嘉門工藝より「今井兵衛」さんの作品をPICK UP。
貴重な作品の数々をお見逃しなく。
THIS TIME PICK UP ARTIST
PROFILE
今井兵衛
岐阜県南飛騨在住。
工房では、オブジェなどの彫刻的作品をメインで制作。そのほかに、道具としての器や碗も生みだしている。
- 1951
- 岐阜県生まれ
- 1981
- 中日国際陶芸展 特賞
- 1984
- 世界トリエンナーレ陶芸展銅賞
- 1989
- 朝日陶芸展特別賞
- 1997
- 金沢工芸大賞展 奨励賞
- 1998
- 益子陶芸展 加守田章二賞
- 1999
- 日本の工芸(今)100選展 NHK・パリ
- 2008
- 織部の心展 大賞
- 2008
- ニューヨーク陶芸展 大賞
- メトロポリタン美術館 NY
- アーツ&デザイン美術館 NY
- メアリージャクソン美術館
- コーネル大学ハバードジョンソン美術館

STATEMENT
「−両手で包み込む、優しい碗−」
作陶をはじめて45年を迎える今井兵衛先生。大きな彫刻的作品において、空間を構成する力は海外でも高く評価されている。
しかし、彫刻作品もこの小さな碗も、同じ気持ちで真摯に向き合いながら作陶していると聞く。彫刻的作品と対比すると、器(道具)の制作はさまざまな制約と向き合うことになるが、それによって“見えない自分”が見えてくるという。そして、自己表現であることの自覚が生まれるそうだ。
アフリカ・クバ族の草ビロード織からインスピレーションを得たという、凹凸感のあるゼブラ模様は、今井作品のトレードマークとして人気が高い。そして、その延長線上に生まれたドットの模様は、縦と横に線を引いたとき、小さな四角いスペースの中に表面張力によって円ができることに、ある日気がついたという。
線と線の間に偶然生まれた美しい水の玉は、それぞれが自然界の色を映し出している。
COMMENT
今井兵衛 コメント
やきものとは、物質を単体または複数組み合わせて高温(窯)で焼成、その後冷えて固まり残ったものです。
残ったものとは、偶然か必然か?
制作は日々偶然と必然をくり返し、(陶)すなわち、必然にする行為のように思います。人との出会い、人生のようでもあります。
今回の碗は、撥水材で、縦と横の線を引き、残った空間に(釉)をのせ、ドット模様にしたものです。
内部底の空間は、これもまた偶然にできたスペースです。
今井兵衛
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次回予告
次回は2025年3月17日に『びおら』のスペシャルイベントチケットと岡崎裕子さんの作品が登場予定
『びおら』の晩春ランチコースと岡崎裕子さんのうつわイベントのチケットを販売します。
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今後の予定
-
安西水丸さん作品 ※アルミ転写印刷「イルフォードChrome」
予定は予告なく変更となる場合がございます。
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婦人画報ギャラリーについて
Fujingaho Gallery(婦人画報ギャラリー)は、アート作品や工芸品を厳選して取り扱うオンラインギャラリーです。『婦人画報』ブランドが長年にわたり培ってきた審美眼、ノウハウ、そして高品質へのこだわりを活かし、洗練されたアートや工芸品をご紹介しています。
過去には北大路魯山人作の汲み出し茶碗などの名品から、手頃な価格帯のアート作品まで幅広く展開しています。これまで即完売する一点ものも多く、特に日本の美術や工芸品に興味のある方に支持されています。
オンラインギャラリーのため、自宅にいながら一流のアートや工芸品に触れることができ、日常生活に豊かさと美しさをもたらす作品をご提案します。
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