「婦人画報のお取り寄せ」でご紹介している「さくらんぼ」は全て山形県産。
山形県は、日本のさくらんぼ収穫量の約7割を占める、名実ともに「さくらんぼ王国」なのです。
内陸部が盆地で、冬と夏、そして昼夜の寒暖差が大きい気候が、さくらんぼ栽培の好適地だったことから、明治時代から官民一体となって新品種の育成や、雨避けテントの施設整備を行ってきました。
とはいえ、さくらんぼは他の果物に比べて、育てるのが難しいと言われています。
実が柔らかく、雨にとても弱いのが主な理由です。
そのデリケートさゆえ、収穫から箱詰めまでを、現在もほとんど手作業で行っているのです。
編集部では以前、「婦人画報のお取り寄せ」で扱っているさくらんぼ農家さんへの取材を行いました。
実が色づき始めてから収穫、箱詰め、出荷までの様子を、改めてご紹介いたします!
こちらは露地物のさくらの木。
1本の木から、約50キロほどのさくらんぼを収穫することができるそうです。
まだ実っていないと思いきや、近づくとたくさんの実をつけています。
太陽に近い実から、ほんのり赤く色づいていくのです。なんだかかわいい。
加温栽培は4月頃から収穫が始まりますが、露地物の収穫時期は、例年おおよそ6月の1か月間のみ。 (品種によって多少異なります。)
ちょうど梅雨時期と重なるので、雨に弱いさくらんぼを守るべくシート屋根をつけます。
中を覗いてみると、たくさんのさくらんぼが生っています。
この時期は毎朝、5時〜7時までが収穫時間。
上の方の実から甘くなるそうで、脚立にのぼって、慎重に収穫していきます。 実が柔らかいので、房をつまんで、手首を返してやさしく収穫。熟練の技です。
収穫されたさくらんぼは、等級やサイズごとに細かく選別され、すぐに箱詰めされていきます。 実は、これも全て手作業。本当に大変な作業なんです。
こちらは「化粧詰」と言われる贈答用に人気の詰め方。 箱の裏から、さくらんぼの茎が見えないようにひと粒ずつ詰めていき、大きさと色のバランスを吟味しながら隙間なく埋めていく、大変技術のいる詰め方です。なんとも美しい手さばき。
そして、もぎたてんぼ新鮮なうちに、皆様のもとへ出荷するのです。
さくらんぼ農家さんの技術と手間と愛情がこもった「婦人画報のさくらんぼ」。
ご自宅用に、贈答に、ぜひお試しくださいね!
年に数回プレゼントしています!